すしぶろ

すしのできごと。

「時が滲む朝」を読みました

文藝春秋 2008年 09月号 [雑誌]

文藝春秋 2008年 09月号 [雑誌]

「時が滲む朝」を読みたくて購入しました。

初の外国人による芥川賞受賞作で、
天安門事件など壮大なテーマをうたっていたので
期待して読んだんですが・・

うーん・・
芥川賞」って、こんなものなのかな?
ちょっと、物足りなかったです。

かつての日本の学生運動のような、
どこか的外れな青臭い熱気を感じさせられました。

「毎日民主やら自由やらってやってたら、商売にならんよな。
 二ヶ月も儲けがなくて、来月の生活費だって困ってるんだから」
「若くて良いな、親から仕送りをもらって、何の心配もしないで、
 民主だの自由だの選挙だのと格好の良いことを言ってさ。
 女房も子どもも養わなきゃならない俺らは愛国心だけじゃ
 生きていけないんだよ」

この、学生と一般市民との温度差が印象的でした